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末期がん(肝臓がん)闘病記 90

90:『お父さんはもう死なないよと思うよ。』

~この闘病記の内容は2004年(平成16年)7月頃の出来事です。~



主治医からの退院許可は出たものの、私は不安で不安で仕方が無かった。


『退院して通院で点滴を受けても、
また1週間も経たないうちに
脱水症状を起こして救急車で運ばれてくるのではないか・・・。』

『脱水症状でまた血を吐く思いをするのだろうか・・・。』



あの苦しみは
口では言い表す事が出来ない程の苦しみだったので本当に怖かった。。。




主治医は、「このベッドは笹野さん用にいつでも明けておきますから。」と冗談交じりに言った。

私はその言葉を聞いて、苦笑いするしか無かった。


そんな複雑な気持ちの中、私は退院した。

時は7月下旬、夏休みが始まったばかりの頃だった。



梅雨も明け、夏の暑い日が続いていた。

しかしこの頃、私には部屋の中が寒く感じられた。



退院の翌日、病院にいた時と同じように私は朝4時頃目が覚めた。

ソファに座り、しばらくテレビを見ていると、朝食の準備のため
妻が起きて来てリビングの窓を開けた。


外から風が入ったとたん、私は異常な寒さを感じた。


がんになるとこういう所にまで身体の変化が起きてしまうのだろうか。。。


私は夏だと言うのに、スグにストーブを出してもらい、火をつけた。

ストーブを背中にして暖まっていた。



ちなみにその時妻は半袖を着ていた。

夏だから当たり前の話である。


『なんか異常な光景だな。。。』私は思った。


それと共に普通の健康体の人とは感じ方が全く違う自分の身体に
大きな不安も込み上げていた・・・。




そんな私の気持ちを知ってか知らずか、妻が私に一言言った。

「もうお父さんは死なないと思うよ。。。」



私は妻のこの一言にどれだけ勇気付けられただろうか。。。

感謝してもしきれ無い程、ありがたく感じていた。



また、絶対に末期がん肝臓がん)を克服してやると心に誓い直した一言だった。









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私は末期がんを家族の支えと自分自身の直感を信じ続け、乗り越えて来ました。
同じ境遇の方々に『生きる勇気と希望』を感じて頂けたら幸いに思います。
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