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末期がん(肝臓がん)闘病記 182
182:チューブが2本出ている患者さんに会う
~この闘病記の内容は2005年(平成17年)6月頃の出来事です。~
私はエレベーターに乗ろうと点滴台を押して歩いていた。
エレベーターの前のイスに後ろ向きに片足のひざを乗せ、
外を眺めている中年女性の患者さんがふと目に留まった事があった。
その方の見ている方向は私が住んでいる方向と同じだった。
その姿は何処と無く淋しそうに見えた。
私には何故か、その方の気持ちが何となく分かるような思いがした。
その方は私と同じように胆汁を外に出していた。
しかも『2本』・・・、私は長い入院生活の中でも
チューブを2本出している患者さんは初めてだった。
胆汁の色も私とは違っていた。
『黒に近い緑色』の胆汁だった。
私が脱水症状になり、生きるか死ぬかの時に出ていたよりも黒っぽかった。
私は特に声をかけることも出来ず、
『よっぽど大変な病気なのかな。。。』と思いながらエレベーターに乗り込んだ。
いつもの場所に座り、タバコを吸って外の景色を眺めていると
妻が手料理を作って持ってきてくれた。
私は早速食べ始めた。
いつもより味付けを濃い目に作ってきてくれたので食べる事が出来た。
私は食べながら妻にさっき会った患者さんの事を話した。
元看護士でもある妻は
「もしかしたら【胆管がん】かも知れないね。」と言った。
私は一言に【がん】と言ってもいろいろな種類の【がん】があるものだと思った。
私はそんな事を考えながら妻が作ってくれた手料理を食べ終え、
病室に戻ってシャワーを浴びる準備をした。
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