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末期がん(肝臓がん)闘病記 204

204:胆汁の容器とも『さよなら』

~この闘病記の内容は2005年(平成17年)11月頃の出来事です。~



病室に戻り私はベッドに横になった。

そして前回CT検査を受けたときの事を思い出していた。


その時は主治医から
「右の肝臓にあった10円玉大のがんの腫瘍は消えていますが
胆管をふさいでいる腫瘍はむしろ大きくなっています。」と言われた。


しかし私と妻は
『右の肝臓の10円玉大のがんは消えたのだから
このまま健康食品を飲み続ければ胆管をふさいでいる大きながん
必ず消えるはずだ。』と信じて飲み続けてきた。


私は自分自身の直感を信じて妻と共に頑張ってきた事が
今こういう結果になって本当に良かったと思っていた。



ベッドで横になっていると説明があった通り主治医が来て
まずはチューブを接続している接合部分を外してみて2,3日様子を見る事になった。

接合部分を外した後、ベッドの上で数時間横になっていた。


私はいつもの場所に行こうとベッドから起きる。

その瞬間、私の手は胆汁容器のヒモを探したがヒモが無い。

『そうだ、もう容器は要らないんだ・・・。』

長い間いつしか身についてしまった行動だった。


私は病棟の廊下を歩き始めた。

いつも私の手には胆汁容器のヒモがあったが今は無い。

歩いていてこんなにも身軽なのかと感じながらエレベーターに乗った。


エレベーターの中の鏡に映る自分の姿を見る。

いつもと違う自分の姿に1年8ヶ月と言う長い胆汁の容器の束縛から
やっと解放された実感が改めて湧いてきた。


何だかいつもの自分と違い不思議な感覚になり、
夢を見ているようだった。









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⇒205:最後はあっさりと・・・



私は末期がんを家族の支えと自分自身の直感を信じ続け、乗り越えて来ました。
同じ境遇の方々に『生きる勇気と希望』を感じて頂けたら幸いに思います。
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