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末期がん(肝臓がん)闘病記 71

71:久しぶりに仕事をしてみる

~この闘病記の内容は2004年(平成16年)5月頃の出来事です。~



その日、私はいつものようにソファに座りテレビを見ていたが
前から気になっていた末娘夫婦の修理途中の車が気になり1階に降りた。

末娘夫婦の車は3月3日に私が一番最初に入院する直前に修理をお願いされ、
退院したらスグに修理するからとそのままになってしまっていた。


久しぶりに工場のシャッターを開けた。


工場の中には修理途中の車が1台、
フロント部分の部品は全て外しておいたままだった。


私は何とかしなければと申し訳なさと焦る思いで見つめていた。



車に近寄り、修理中だった箇所を覗き込んだ。


すると、胆汁の容器を入れたショルダーバックが私の前にズリ寄って来た。


私はバッグを後ろに戻すが、また、前の方へズリ寄って来てしまう・・・。


私は何とも言えない気持ちの中、そんな事を繰り返しながら
知らず知らずのうちに車の修理を始めていた。



2階にいた妻が私の戻りが遅い事を心配してか様子を見に来た。


「お父さん、なにも今しなくても大丈夫だよ。あまり無理をしないほうが良いよ。」
と声をかけてくれた。


「この箇所を修理すれば終わりにするから大丈夫だよ。」
と言うと妻も手伝い始めた。


何故か久々の仕事にホッとする思いだった。。。


そして、車が仕上がるまではまだ先の事になると思うが
少しずつでも修理を続ければ何とかなると思った。

とにかく無理をしないで頑張るしかない。



妻が手伝ってくれた事もあり、私が思っていた以上に修理が早く進んだ。


「今日はもう終わりにしよう。」 妻に話し家に戻り休む事にした。


工場の上にある自宅へ行く階段を上るのはとてもしんどい状態だった。


『元気な頃は駆け上っていたのに。。。』
と階段を上り下りする度に元気だった頃の事を思い出した。









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⇒72:浅間山に励まされる



私は末期がんを家族の支えと自分自身の直感を信じ続け、乗り越えて来ました。
同じ境遇の方々に『生きる勇気と希望』を感じて頂けたら幸いに思います。
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