容態が急変、亡くなってしまう
兄を付き添うことになって1週間が過ぎたころ、兄の容態は急変し、亡くなってしまいました。
その日は朝早く、仕事の話しもあったので病院へ向かいました。
兄の病床に行くと、おふくろが付き添う中、兄はちょうど歯を磨いているところでした。
私は、早速兄と仕事の話しをしました。
その時、兄の目がちょっと気になりました。
いつもとは違う目(目つき)でした。
しかし、話しに出すほどでも無かったので、私は仕事の話しを済ませて、そのまま工場へ戻りました。
工場へ戻ってすぐ電話が鳴る、急変
病院を出て数十分後、工場へ戻ると同時に、携帯電話が鳴りました。
出るとおふくろからで、『容態が急変して意識が無くなったからすぐに病院へ来るように。』という内容でした。
その後すぐに義姉に連絡をすると、既に病院へ向かっているところだというので、私もすぐ病院へ向かいました。
『何があったのだろう。とにかく生きていてくれ!』と祈りながら車を走らせました。
お兄さんは亡くなりました。
急いで兄の病室へ行くと、誰もいませんでした。
『どこに行ったのだろう。』と思っているところに看護師さんが来ました。
『兄のことで院長先生から話しがあります。』との事でそのまま院長先生の部屋に案内されました。
『残念ですが、お兄さんはお亡くなりになりました。当初の予定は余命3ヶ月と言われていましたが、それよりも1ヶ月延びて良かったですね。』という院長先生からの話しでした。