私は帰宅後、妻に病院での検査結果の事を話しました。
『エッ?』妻は絶句するだけでした。
翌日の昼近く、私は仕事をしながら兄を何とかして助けなくてはと思い、バイオ水などの研究に携わる方の連絡先を聞いていたので、迷惑とは思いつつも、藁にもすがる思いで電話をしてみました。
『今、兄にはバイオ水を薦めていますが、他に何か良い方法がありましたら教えて下さい。』と質問を投げかけました。
すると、『お兄さんにいろいろな野菜を入れたスープを飲ませてみてはいかがですか?』
『野菜スープですか。分かりました。ありがとうございました。』
そう言って電話を切りました。
私は自分の考えとはあまりにもかけ離れたアドバイスで正直、拍子抜けした感じでした。
早速兄に【野菜スープ】を届ける
私は電話を切った後、早速妻に話し、バイオ水の他にいろいろな野菜を入れた野菜スープを作ってもらうようお願いしました。
妻は早速野菜スープを作ってくれました。
『ありがとう。今から病院へ行ってくる。』
そういうと私は早速兄のいる病院へ向かいました。
兄はベッドで横になり、点滴を受けていました。
『具合はどう?!』
『良くはないが、まあまあかな。』
『兄貴が世話になっていた先生が、野菜スープは身体に良いからと言っていたので持ってきたよ。』
そう《嘘》を言って、兄にスープを飲んでもらいました。
『じゃあ、また来るから。』とその日は早々に帰ることにしました。
弱った兄を見て不安と焦りを感じる
そんな生活を続けていたある日の事でした。
その日も野菜スープと野菜ジュースを兄に届けるため病院へ向かいました。
病院に着いて兄がいる病室へ入って行くと、兄が居ませんでした。
私は何処に行ったのだろうと病室を出て廊下に出てみると、ちょうど兄の姿が見えました。
兄はトイレに行っていたと言っていましたが、その兄の歩く姿は、点滴台を支えにするような歩き方で、私は『兄の胃ガンは良くなってはいなく、悪く(進行)なっているのでは。』と大きな不安と焦りを感じました。
そんな兄は、早く治さなければと私が持ってきた野菜スープなどを一生懸命に飲んでくれます。
不安と焦りを感じている私は、『何かもっと癌に良いものを少しでも早く探さなければ。』と、私は祈るような気持ちで、友人や知人に連絡し状況を説明して、癌に効くような良い情報を更に集め始めました。