胃がん末期でリンパから肝臓に転移、余命3ヶ月の宣告

義理姉と私は一緒に病院へ向かいました。

 

病院で受付を済ませ少し待っていると、先生がいる部屋に案内されました。

 

すると先生は話しを切り出しました。

 

 

『病名は胃がんです。リンパから肝臓に転移しています。胃がんの末期症状で余命は3ヶ月です。』

 

『えっ? まさか?!』

 

 

義理姉も私も耳を疑いました。

 

まさか、昨日まで一緒に普通に仕事をしていた兄が、まさか末期の胃がんでしかもリンパから肝臓にも転移していて余命3ヶ月なんて・・・

 

 

本人への告知はしない事になる

『先生、どうにか兄を助ける方法はありませんか?』

 

『残念ですが、方法はありません。ご本人は十二指腸潰瘍だと思われていますから、末期の胃がんで余命3ヶ月であるという告知はしない方が良いでしょう。奥さんと弟さんから治療をすれば良くなると話しをして下さい。』

 

先生の部屋を出てからそのまま家には帰らず病院の待合室で先生に言われた通り、兄には病名は胃がんだとは告知しないで十二指腸潰瘍と伝えること、そしてこれからのことを義理姉と話し合いました。

 

今にも泣き崩れそうに涙を浮かべている義理姉を見て、『兄貴の胃がんは俺が助けるかた安心して。』と言ってその日は別れました。

 

 

妻と母にもガン告知はしないことを伝える

帰宅後、私は妻とおふくろに兄の検査結果を話しました。

 

胃がんの末期で既にリンパから肝臓に転移、そして余命は3ヶ月である事を伝えました。

 

また、先生の話しで兄にガンの告知はしない方が良いだろうと言われたことも伝えました。

 

 

妻もおふくろも兄が末期の胃がんであること、そして余命が3ヶ月という宣告を聞き、驚きと絶句でした。

 

告知をしない事についても、義理姉とも相談し、やはり兄には末期の胃がんで余命3ヶ月であることは告知せずに、あくまでも十二指腸潰瘍であると話すように【口裏を合わせる】事で伝えました。

 

末期の胃がんで余命3ヶ月だなんて・・・:実兄の胃がん末期闘病記